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企業2022.04.28

東北大学発スタートアップ企業について~宇宙編~

こんにちは。リージョナルキャリア宮城のコンサルタント佐藤です。


みなさんは、宇宙に興味をお持ちでしょうか?

2021年末に前澤友作さんが日本の民間人として初めて宇宙ステーションに滞在する宇宙旅行をしたことは大きな話題になりました。


でも、「宇宙に関われる人はごく一部で、自分には関係ない」と思っている方は少なくないのではないでしょうか?私もそう思っている一人でした。しかし、昨年とある宇宙スタートアップ企業の経営者と出会い、「宇宙開発は進んでいて、宇宙がもうすぐ手の届く所まで来ている」ことを知り大きな衝撃を受けました。その後、宇宙に意識を向けるようになってからは、毎日のように宇宙に関するニュースが発信されていることに気が付きました。そして、地元宮城県にある東北大学発の宇宙スタートアップ企業が最先端の宇宙開発を行っているという事実を知りました。


宇宙産業は"超"がつくほどの成長産業です。宮城県にUIターンを考えている方や、これから就職や進路を決める学生の皆さんは、東北発の宇宙開発に関わってみることを、一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?

今回はそんな「東北大学発・宇宙スタートアップ」をご紹介したいと思います。



東北大学発・宇宙スタートアップ企業について


ここでは、東北大学出身者が起業、または東北大学の技術を生かした宇宙ベンチャー企業をご紹介します。

各企業それぞれ違う切り口で最先端の宇宙ビジネスに関わっています。


株式会社ispace

宇宙資源活用、月面データ調査、月面への高頻度輸送サービス


株式会社ALE

宇宙エンターテインメント事業、人工流れ星、宇宙デブリ対策事業


PDエアロスペース株式会社

宇宙機開発、宇宙旅行、宇宙輸送事業 


株式会社ElevationSpace

小型宇宙利用・回収プラットフォーム、宇宙輸送事業、宇宙建築事業


本記事の冒頭で「とある宇宙スタートアップ企業の経営者と出会い衝撃を受けた」と書きましたが、この経営者とは株式会社ElevationSpaceのCEO小林稜平氏です。ElevationSpaceと小林氏のことをご紹介します。



ElevationSpace社について


ElevationSpace.jpg

株式会社ElevationSpaceは「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」をミッションとして活動している、東北大学発の宇宙スタートアップです。東北大学でこれまで開発してきた10機以上の衛星開発の知見・技術を元に、2030年末に運用終了予定の国際宇宙ステーション(ISS)に変わる新たな宇宙利用プラットフォーム ELS-Rを開発しています。


ELS-Rは、人工衛星内に複数内の装置を載せ、宇宙の微小重力環境を活かした研究や、高品質材料の製造を無人で行い、地球に帰還させ回収するサービスです。2030年代には、ELS-Rで培った技術を元に、日本初の地球軌道上の宇宙ホテルや、月面基地等の宇宙建築事業、人や物資を運ぶ宇宙輸送事業へと事業を展開していきます。


ES2.png

株式会社ElevationSpace CEO 小林稜平氏について


ElavationSpaceCEO小林稜平氏.jpg

秋田県出身。秋田高専在学中に「宇宙建築」と出会い、その後の人生を変えるほどの衝撃を受けました。高専卒業後に東北大学に編入。建築学と宇宙工学を専攻し、人工衛星開発や次世代宇宙建築物の研究に従事しました。宇宙建築賞で国内最優秀賞、アメリカの国際コンペティション「Mars Design Challenge2019」で世界2位を獲得という実績をお持ちです。


2018年には東北を宇宙でわくわくさせるというビジョンのもと活動する団体TohokuSpaceCommunityを設立。宇宙好きのコミュニティを形成し、新たな出会いと学びの場を創出しました。


そして、現在CTOを務めている桒原聡史氏と運命的な出会いで意気投合し、修士2年の2021年2月にElevationSpaceを設立しました。学生と会社の代表という2足のわらじを履いて1年間活動し、大学を卒業した今春からは経営者に専念しています。


これまでの間に、目覚ましい活躍をされてきました。その一部をご紹介します。

・宇宙商社との協業

・自ら投資家にアプローチしての資金調達を行い、創業半年間で累計4000万円調達

・東北大学の他研究室との共同研究契約を4件締結

・バイオベンチャー企業との覚書を公表し、宇宙での食料生産を視野に実証機を活用するユーザー企業を開拓する


そして、2022年3月に3.1億円の資金調達が実現。4月にはNEDO予算に東北大学と共同開発している世界最高性能の小型推進装置(ハイブリットスラスタ)が採択されました。


小林氏の経歴と今までの活躍を簡単にご紹介しましたが、この記事を作成している間も、様々なメディアからElevationSpace社に関する新しいニュースが次々と飛び込んできます。ものすごいスピードで事業が成長していることを感じます。

小林氏の掲げるミッションの元に多くの人が集い、夢の実現に向けて全力で走り続けています。


株式会社ElevationSpace Webサイトはこちら


◆ElevationSpace社ではエンジニア・ビジネスメンバーを採用予定です。ご興味をお持ちの方は弊社にお問い合わせください。



東北大学発ベンチャー企業が誕生するしくみ


前述の通り、東北大学から多くの宇宙スタートアップ企業が誕生しています。
東北大学は2020年に「スタートアップ・ユニバーシティ宣言」を行い、国内大学初のベンチャー創出支援パッケージを創設しました。これによりスタートアップの創出と起業家人材の育成をさらに加速していきます。


ベンチャー創出支援パッケージの内容

・東北大学版EIR(住込み起業家)によるアントレプレナーシップの育成、経営者候補人材の確保。

・起業を目指す学生への事業化に必要な資金提供や、専門家によるメンタリング等による支援。

・同窓会組織である萩友会との連携により、SNSを活用して卒業生と接点を設けて、支援者・経営者候補の裾野を広げる。


国内初の広域的なベンチャーファンドの設立

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社は2号ファンドを設立し、東北大学が54.4億円を出資しました(ファンド総額78億円)。手厚いベンチャー創出支援パッケージのもとに2030年までに東北大学発ベンチャー100社創出を目指しています。


学生起業家を生み出すしくみ

「東北大学ビジネスアイデアコンテスト」というイベントが開催されています。東北大学の学生さんが独自のビジネスアイデアについてピッチ(プレゼンテーション)を行い、起業家や投資家のプロの目による審査で競い合うというイベントです。入賞者には事業化支援資金が贈られます。


今後、ElevationSpace小林氏のような学生起業家が増えていく可能性があります。

将来、起業を目指す学生さんは東北大学への進学を検討してみてはいかがでしょうか。



宇宙ビジネスの将来性


今後、宇宙ビジネスはどうなっていくのでしょうか?


電気自動車企業テスラの共同創設者、CEOであるイーロン・マスク氏が経営するSpaceXや、アマゾンの共同創設者であるジェフベゾス氏が設立したBlueOriginなど、名だたる超有名企業の経営者が宇宙ビジネスに参入しています。


小型衛星、ロケット開発、衛星データ利用、資源探査、宇宙旅行など、民間の宇宙ビジネスが急拡大、宇宙ベンチャーの数は1,000社以上になっています。現在約40兆円の宇宙産業の市場は2040年には120兆円超の規模に成長すると見込まれています。宇宙ビジネスの7割超は衛星関連が占めています。既に軌道上には2400機の衛星が周回していて、7割が商用運用されています。今後の成長を牽引するのも衛星サービスだと考えられています。東北で人工衛星、宇宙建築といった宇宙産業に関わることが出来ることは大きなチャンスと感じています。


今後、東北から宇宙開発に携わりたいという方がたくさん生まれ、東北が世界における宇宙産業の一大拠点になることを期待しています!


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この記事を書いた人

コンサルタント 
佐藤 理貴

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