株式会社ExPlay
吉田美咲さん(仮名・カスタマーエクスペリエンス) 31歳
やっと見つけた。じっくりキャリアを重ねていける場所。
大学卒業後に全国展開の飲食チェーンに就職し、店長として現場を任されていた吉田さん。メンバーと一つの店をつくり上げることに日々やりがいを感じる一方、短期スパンで巡ってくる転勤で、築き上げたメンバーとの信頼関係がゼロに戻ってしまうという繰り返しに、もどかしさが募っていった。
「腰を据え、より本格的に人材育成や組織開発に取り組みたい」と意を決して転職活動に踏み出したものの、希望した人材育成業務は人事の領域に入るため「未経験」と判断されることが多く、紹介されるのは同業界ばかりだったという。
そんな中、故郷への転職に目先を変えたことで未来が大きく拓けていったという吉田さんの転職体験談を紹介する。
※本記事の内容は、2024年4月 取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 0回
- 活動期間
- エントリーから内定まで50日間
転職前
- 業種
- 飲食業
- 職種
- ストアマネージャー
- 業務内容
- 店舗運営、人材育成
転職後
- 業種
- カスタマーエクスペリエンス事業
- 職種
- カスタマーエクスペリエンス部マネージャー
- 業務内容
- カスタマーセンターの管理(運用管理、スタッフ管理など)
前職の肩書が転職の足かせ。やりたい仕事は「未経験」扱いに。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
仙台にある株式会社ExPlayで、カスタマーサポートを担うCX事業部のマネージャーをしています。
「感性に満ちたコミュニケーションで、カスタマーエクスペリエンスの無限の可能性を追求する」というフィロソフィのもと、現在はお客さま応対チームのメンバーマネジメントや、お客さま応対業務全般における改善活動の実施、クライアントさまとのコミュニケーションを主に担当しています。
入社前のご経歴を教えてください。
大学を卒業し、チェーン展開する飲食店の店長として店舗運営全般を担当していました。接客はもちろん、スタッフの採用やマネジメント、店舗のオペレーション改善やディベロッパー対応、財務管理まで幅広い業務に携わり、いずれも責任の大きな仕事でした。
担当エリアは西関東・甲信地区で、入社以来、東京、長野、神奈川の3地域、計5店で勤務しました。
転職のきっかけは?
さまざまな業務を担うなか、メンバーの成長を促し、組織を強くしながら課題解決を図っていく過程にやりがいを感じることに気付きました。
ただ、前職では、せっかくメンバーとゼロから信頼関係をつくり上げても、軌道に乗ると転勤のタイミングに。新しい土地に馴染むところから再スタートし、新たな店舗でチームを強化したらまた異動、という状況でした。
そのような生活を繰り返すうち、「腰を落ち着けて、ひとつの店舗という枠を超え、本格的に人材育成や組織開発に取り組みたい」という気持ちが強くなり、転職を考えるようになりました。
転職活動はどのように進めましたか?
初めは首都圏での転職を検討し、大手の転職コンサルティング会社にお世話になりました。しかし、紹介いただく求人はどうしても飲食業の店舗運営が中心でした。
大手飲食チェーンの店長経験は評価していただけるのですが、自分が取り組みたい人材育成や組織開発については人事部門ということで「未経験」と判断されてしまいました。
そこで、縁のある仙台にも転職活動を広げてみようと考えました。インターネットで「仙台 Uターン 転職」と検索し、出会ったのがリージョナルキャリア宮城でした。
以前の職場には、学生やフリーター、主婦など、さまざまなアルバイトスタッフがおり、一つの目標を共有することの難しさを感じていました。
新規開店の店舗や地元で愛される歴史ある店舗など、さまざまな環境で試行錯誤するなかで、それぞれの強みを活かし、個人のやりがいや大切にしている価値観をチームの目標につなげ、内発的な動機付けを行っていくことが大切だと感じ、中長期的なスパンでの人材育成や組織開発に関心を持つようになりました。
リージョナルキャリア宮城の担当コンサルタントは、私の前職の肩書だけでなく、そうした仕事への向き合い方や思い、目指す将来像まで理解した上で、現在の会社を紹介してくださいました。
踏み出した新しいキャリア。やりがいを感じ、刺激を受ける日々。
今の会社に決めたポイントは?
現職企業との面接では、私がチャレンジしたいと伝えた仕事内容を踏まえたキャリアイメージを明確に示してもらえました。何より、会社のビジョンを話してくれた経営トップや担当者の熱量、信念の強さを肌で感じられ、ぜひここで一緒に働きたいという気持ちが強くなりました。
また、仙台で働くイメージをすんなりできたのも、もう一つのポイントかもしれません。祖父母の家が仙台にあり、私自身も小学5年から中学3年までの5年間は仙台に住んでいました。
仙台を離れてからも、お正月やお盆など年に何回かは祖父母の家に遊びに行っており、私にとっては身近で思い入れのある場所でもありました。
連絡を取り合っていた小学校時代の友人がいることもあり、仙台での暮らしや仙台の会社で働くことに対して抵抗は感じませんでした。
仙台は支店経済都市といわれており、全国規模の企業も進出しています。Uターン人材の採用に積極的な企業もあると聞いていたので、「自分の経験を人材育成の分野で活かせる企業に巡り合えたらいいな」と期待しながら相談した結果、自分に合う会社と出会うことができました。
転職していかがですか?
同僚のマネージャーは熱意がある方ばかりで、私も毎日が充実しています。皆現状に甘んじず、より良いものを目指して挑戦することを楽しんでおり、失敗を恐れず前向きにチャレンジすることを歓迎する社風だと感じています。
私自身は異業種からの転職なので新たに学ぶことが多く、周りのサポートに助けられています。早く前職の経験も活かしながら会社に貢献できるよう、関係する業界や職務内容についてしっかりと理解を深めていきたいです。
生活面の変化はありましたか?
不規則だった勤務形態が安定したことで、より健康的な生活を送れるようになりました。
友人との予定も立てやすくなり、リフレッシュする時間も増えました。仙台は道が広く自然も多いので、よく散歩をしています。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
まず、転職する目的を明確にし、その中での優先順位をしっかり考えておくことが必要だと思います。今までの自分の仕事を棚卸しして、自分が何を大切にして仕事をしてきたかを紐解くことでクリアになるのではないでしょうか。
担当コンサルタントには、仕事をしていく上で譲れないことや将来のビジョンをはっきり伝え、共感してもらうことが大切だと思います。
担当コンサルタントは、私の話を丁寧に聞いてくださり、ポジティブに仕事と向き合えるかを第一に考えてくださったので、信頼感を持ちながら転職活動を進められました。
想像もしていなかった業種への転職となりましたが、とても前向きに決断できたのも、リージョナルキャリア宮城のコンサルタントのサポートがあってのことと感謝しています。