2022.07.08
待機児童ゼロを達成!仙台市の保育園事情
こんにちは。リージョナルキャリア宮城のスタッフです。
今日は仙台市の保育園事情についてお届けします。
2022年春、仙台市では、待機児童数が初めて「ゼロ」になりました!
(画像引用:河北新報ONLINE NEWS|最終閲覧日:2022年7月7日)
2008年には待機児童数740人と全国ワーストだった仙台市。それからどんな取り組みが行われたのか、そして仙台の保活の実態はどのようなものか。筆者の体験を交えてご紹介します。
保育施設が急増
待機児童が減った大きな要因は、保育園が増えたことです。
この表は2012年から2021年まで、仙台市の保育施設数や入所を希望する児童数がどのように変化したのかを示しています。保育施設の数は3倍以上になりました。仙台市だけでなく宮城県全体で保育園が増えており、どの自治体も待機児童数が減少しています。
(画像引用:仙台市HP 保育施設等の利用待機児童数の変化|最終閲覧日:2022年7月7日)
県をあげての保育施設支援
なぜ保育園が増えたのでしょうか。他県と比較してみたところ、保育施設の開設を支援する手厚い制度があることがわかりました。
保育所整備に関しては国からの援助があり、加えて宮城県の各自治体に独自の補助制度があります。国からの援助で賄えない費用をある程度カバーするなど、手厚いものです。また、東日本大震災で大きな被害のあった沿岸部にはより充実した支援があります。
さらに、認可外(無認可)保育所に運営費が支給される自治体もあります。保育を必要とする子どもが一人もこぼれないように、と県をあげて取り組んできたことがよくわかります。
(参考:宮城県HP 子育て支援|最終閲覧日:2022年7月7日)
希望する園に入れるかはエリアしだい
こんなに保育園があるなら、希望すればいつでも入れるのでは?と思うかもしれません。
筆者もそう考えていましたが、育休中に「のびすく」(※仙台市が運営する子育て支援施設。子どもの遊び場や託児施設があり、様々なイベントが行われている。)の保活セミナーで現実を知りました。
(画像引用:のびすく長町南|最終閲覧日:2022年7月7日)
子育て世帯が集中しているエリアの競争率はとても高いようです。筆者が保活をした2018年ごろ、居住する太白区長町エリアは、春の一斉入所で10か所希望しても全て落ち、仕方なく育休を延長して空きが出るのを待つ・・という方がざらにいるということでした。転勤族が多いため入れ替わりのペースは早いのですが、いつ入れるかわからない不安定な状況というのは辛いものです。
保育施設ごとの状況は市のHPで確認できます。JR・地下鉄の駅から離れている園や、小規模保育所は競争率が低い傾向にあります。ちなみに小規模保育所は満3歳で卒園ですが、その後は「連携施設」から好きな園を選び優先的に入ることができます。小規模保育所が近所にある方は狙い目かもしれません。
(参考:仙台市HP 保育施設等入所状況一覧|最終閲覧日:2022年7月7日)
仙台の保活 申込~保育園が決まるまで
仙台市では、保育施設への入所を希望する家庭の状況を指数化しており、指数の高い順に希望の園に入ることができます。
筆者の子どもは早生まれのため、1歳の4月入園しかチャンスがない状況でした。どの園も1歳児クラスの枠は少なく、第一子のため兄弟加点もなく、丸腰での保活参戦です。どこかには入れますようにと祈る気持ちで、家から近い順に12位まで希望を提出しました(希望する園をすべて見学済であることが申込の条件です)。
その結果、下から数えたほうが早い順位の園ではありますが、入園決定通知が届きました。当時は「あの園かぁ・・遠いなぁ・・」と感じましたが、子どもが成長し移動に手がかからなくなり、楽しそうに通っている今では「この園で本当によかった」と思っています。
おわりに
ここ2~3年の間に、徒歩5分圏内に3軒の保育園ができました。このように現在もハイペースで保育所が整備されています。「保育園に全落ちした」という話もほとんど聞かなくなりました。
全国ワーストの汚名を返上し、子育てしやすい街に生まれ変わった仙台。今後も子育て支援に力を入れるとのことで、様々な施策が実行されています。仙台で入園を希望される皆さんが、よい保育園に巡り合えることを願っています。
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